オフィスの整理整頓を進めている企業様。
研修で、なかなか捨てられないと言われていた方のデスクの引き出しを、一緒に整理してみました。
文具を入れる場所である右上の引き出し。
出していただくと、書類が入っていました。
(イメージ画像です)
オフィスのレイアウト変更で、デスクの場所も変わるので、これを機に一斉に整理を進めている時期でした。
引越しをしたのはいいけれど、書類の整理が追い付かずに、一番上の引き出しにも書類が鎮座してしまったようです。
まずは、引き出しの中のモノを、全部出していただきました。
ここから整理は始まります。
書類の下からは、ホチキスが2個、カッター3個、ホチキス芯8個。
どうして複数なのかお聞きすると、「無くなるから。」
どうも勝手に持って行く人がいるようです。この方以外からも同じ言葉が出てきたので、手短なところから使う方がいそうなのです。
それにしても、ホチキスの芯は1個で十分では?そもそも個人で持っている必要があるのか?を考えていただき、ご自身で、引き出しの中からは全て取り除くと、決断されました。
職人さんでもあり、その工事関係の事務も全てこなすのがこちらの会社の方針なので、事務が苦手な方は大変かもしれません。
つい使わなかった部品を備品棚に戻さずに、引き出しの中に入れてしまう。そんな光景が目に浮かびます。
ここは意識を持っていただくしかないのですが、使ったものは元に戻す。これにつきます。
その意識付けを、コンサルティングで高めていくことをしています。
面白いことに、一人の引き出しを実際に片づけてみると、周りでやいやい言っていた社員も、自分の引き出しの中を整理し始めたのです。
これが波及効果です。たった一人の事例をしただけで、いかに不必要なモノがデスクの中に混在していて、使いずらくなっているのかが分かったのです。
自分の使っているモノは無意識なので、また使い慣れているので、なにが問題なのか分かりずらいということがあります。
しかし、人のモノだと冷静に判断できるので、「これ、いらないんじゃないか?」となるのです。
確かに、カッターは1本でいいと思いますし、3本のうち1本は壊れていたので処分。もう一本はどうしても持っていたいとのことでしたので、予備用で引き出しの中でも収納場所を変えることにしました。
ところが、整理をしていくうちに気持ちは変わっていくものです。
スッキリしてきた引き出しになるにつれて、他の社員から、「予備としていたカッターが欲しい。」と声が掛かり、気前よくお渡しされていました。
これが整理のもう一つの効果です。
モノを整理していくと、心の整理も出来るようになります。
「捨てたくない。」「同じモノを複数持っていたい。」
その気持ちがどこから来るのか?が分かると、対処法もわかってきます。そうすると、本人が減らすという選択をしていきます。
全てを丁寧に一人一人見ていくことは難しいところですが、一つの事例をすることで周りへの波及効果が認められるのであれば、実際に一緒に整理整頓をしてみるということも有効です。
使うモノしかなくなった引き出しは、ガラガラ状態。
引き出しは出し入れする度に中のモノが動くので、仕切りが必要になります。
100円ショップでもいろいろな仕切りが売られていますし、お菓子の箱でも収納することは可能です。とりあえずその場にあるモノで仕切りましたが、「収納グッズを買ってこよう!」と、ちょっとやる気になった社員さんでした。
整理整頓に特化したノウハウをお伝えしています。
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