横浜の企業であるアルテサロンホールディングス様と関連企業2社様の整理整頓改革に、2年間携わらせていただきました。
ジャスダック上場企業でもあるアルテサロンホールディングス様。
何度か社内の整理整頓を進めていらしたのですが、途中で立ち消えになるということを経験されていました。
横浜Tキューブ・スタイル藤岡とアルテサロンホールディングス会長吉原直樹氏との出会いは、横浜市の女性起業家プレゼン大会でした。
吉原氏は、審査員のお一人としてご出席されていました。藤岡はトップでプレゼンをさせていただき、お声をかけていただきました。
その後は、アルテサロンホールディングス、アッシュ、スタイルデザイナーの3社を定期的にコンサルティングさせていただきました。
社員が出社する前の状態を見させていただき、現状の把握から始めました。各部署を周り、社員の意見・使い勝手等をお聞きして、いつもは上司に言えないことも把握。会社との仲介役としてお伝えする役割もありました。全体的に若い会社ですので、トップダウンが浸透しやすい企業様ではありますが、会社の意図が社員に通じていたかというと、管理職と社員の間にはズレがありました。整理整頓の大切さをお伝えしつつ、改善できるところはどこか?を見ながらアドバイスをしてまいりました。
コンサルティングが始まってすぐに、デスクの上は帰宅時に何もない状態になりました。
セキュリティも、始めの頃と2年経った今では雲泥の差で、よく使うところ以外の棚に鍵がかかっているのは、普通の状態に。営業で忙しいアッシュの改善は、フリーアドレス化から一気に変わりました。
3社あると、それぞれのカラーがあり、サッと変わるところもあれば、ちょっと時間がかかった会社もあります。しかし、意識の変化は着実にアップしていきました。
最後には、スタイルデザイナーから分離して、㈱C&P(チョキペタ)が発足し、さらなる発展をとげています。
限られた人の資源と、スペースの問題は、どこの企業でもある悩みでしょう。それを解決した一つに、環境整備をすることでスペースの確保ができ、そのスペースに人を配置することが可能になった事例です。スペースができると、不思議とそこに運も入ってきます。
2年間の総まとめとなった調査時で印象的だったのは、整理整頓担当者様の「今までは、コンサルタントが来ると周知していましたが、今回は何も言っていません。それでこの状態が保てるようになっています。」という言葉でした。
社員全員に、整理整頓の意識が根付いたのがわかります。
すべて完了したのかというと、まだ改善の余地はあります。そのチェック項目もお伝えしてあります。それを実行するかどうかは、やはり会社の意識の高さによります。少しでも改善しようとするのか、これくらいはいいだろう、とするのか。それは、やはり数年後に業績として表れてきます。
一度根付いたものは、崩れにくくなります。社風として着実に次の世代に受け継がれていくからです。そこまでが大変なのですが、一度こういうものだ!と定着すると、新入社員もそんなもんだと思って従います。中途採用者だけに教育セミナーをしても、それは根付かないでしょう。やるのであれば、社員全員で取り組む必要があります。
今回の4社については、全社で取り組んだから改善が可能となったのです。部下だけに言って、上司がしないでは、部下はまったく動きません。上司が動くから、部下が動くのです。
今後は、ペーパーレスを進めていかれるでしょう。PC内の整理についても、基本的に紙書類と同じです。いつでも取り出せるようにしておく仕組み作りが鍵となっていきます。
今後のさらなる発展を期待しています。