整理整頓コンサルは、人材育成であると、つくづく思います。
自分自ら考え、行動を起こし、環境を変革していく。
周りの人のいいところを取り入れ、会話し、環境が変わっていく。
すると、自信が付き、今まで苦手だった人との人間関係も良くなっていく。自然と、人は変わっていくものなのですね。
店舗管理をしている管理者は、営業や事務の方から色々と言われることが嫌だったようです。
しかし、「自分には出来る!」という成功体験をすると自信がつくので、自然と話せるようになるっていくのです。「話してみよう!」とトライする気になるのです。
整理整頓をする過程で、部内の人とコミュニケーションを取らざるを得なくなる。
・何が必要で、どう収納保管するのか?
・誰でも分かるルールづくりは必須
・使い勝手のよい場所はどこなのか
・使用頻度による収納する棚の高さの選定
・分かりやすい表示の仕方
それ以外にも、会社によっても、店舗によっても、個々の商品によっても条件は異なるでしょう。
それも考慮に入れた状態で、考えないといけないのだから、自分の頭だけでは決められない事は多数あるわけです。
他の人も使いやすくなければ、効率も生産性も上がりません。だからこそ、他人の頭も使えということなのです。
周りとコミュニケーションを取りながら、進めていくうちに、周りの人の癖だったり、考え方、知識の広さなど、分かることも増えていきます。それが他者理解につながり、仲間意識も芽生え、思いやりが生まれます。
これは、いい方向に行くと体感したことが大きいのですね。
これがきっかけで、他の部署とのコミュニケーションにつながっていったわけです。
お互いを尊重し、どのように商品を売ればいいのか、手配はどうするのか、また顧客の声を営業から拾うことが出来、新規事業開発等につながる。
これこそ、企業の利益を産む構造が構築されていくプロセスそのものであると考えます。
環境が変わると、それだけで効率はアップしますが、それ以上に社員の意識が変わることで、仕事自体に応用が利くようになるのです。
それは無意識の領域が開拓されたから。
コーチングの手法も取り入れた研修で、自分たちで出来ることを体感覚として実感できた事こそが、この結果を生むのです。
人材育成の方法は数多くあれど、維持継続していくことを社員自らが「これからがスタートです!」と言わしめた整理整頓プロジェクトは、人を育てるために身近な問題の解決をしていく環境型意識変革の手法なのです。