長崎県・佐々町商工会様のご依頼で、「想いをつなぐ『エンディングノート』の書き方・活用方法」と題したセミナーを行いました。参加者17名からいただいたアンケート(回収率100%)では、「セミナーは良かった」との回答が88%、「将来の備えへの意識が高まった」との回答も88%という結果になりました。エンディングノートとは、財産や気持ちを家族に伝えるためのノートのことで、遺言書と違って法的な拘束力はなく、書式も書き直しも自由です(詳しくは、以前ご紹介したエンディングノートの書き方・活用方法の記事もご覧ください)。この数字の背景にあったことをお伝えします。
■なぜ「意識が高まった」人が、88%にもなったのか
セミナー後にいただいた自由意見の中に、次のような声がありました
「主人と話すことが増えましたので、とても良いセミナーでした」
エンディングノートは、書き上げること自体が目的ではありません。むしろ、「何を書けばいいのか」を考える過程で、家族との会話が自然に生まれることのほうに意味があります。財産の在りか、もしものときの希望、家族への感謝の言葉——ひとつひとつを埋めていこうとすると、必ずどこかで「これ、あなたはどう思う?」と、隣にいる人に聞きたくなる瞬間が訪れます。
「自分のノートを書くことが大事だと思いました。書きたいと思います」という声もいただきました。セミナーの中でお伝えしているのは、完成させることより、まず一行でも書き始めることです。これまでのべ8,000人を超える方々と接してきましたが、「備え」への意識が変わるのは、知識を得た瞬間ではなく、自分の手でペンを動かした瞬間だと感じています。
■参加者の65%が70代だった、という事実
年代別に見ると、70代が65%、80代以上が18%を占め、全体の8割以上を60代以上の方が占めていました。一方で、50代の参加も12%あり、「まだ早い」と感じる年代ではなくなってきていることもうかがえます。
「この年代になって友人や兄弟とも話題になることが多くなったので、興味がありました」という声にあるように、70代は、周囲でも同じテーマが語られ始める年代です。「考えさせられることが多く、すぐに実行できるか分かりませんが、すごく参考になりました」というお声もいただきました。すぐに全部は動けなくても、考える時間を持てたこと自体が、次の一歩につながります。
商工会や団体が、こうしたテーマのセミナーを企画する意味は、ここにあると感じています。個人で情報を探しに行くにはハードルがあっても、地域のコミュニティが場を用意すれば、多くの方が一歩を踏み出せます。「『エンディングノート』を活用して子供達や周りの人が困らないようにしたい」という声も、会場に静かに広がっていました。
■満足度88%、意識変化88%——同じ数字が示していたこと
今回のアンケートで印象的だったのは、「良かった」も「意識が高まった」も、どちらも88%という同じ数字だったことです。満足度と、行動につながる意識の変化が、ほぼ同じだけ動いたということになります。エンディングノートは、聞いて終わる話ではなく、聞いた分だけ、その後の暮らし方に返っていくテーマなのだと、あらためて感じました。
なお、相続や事業承継など、より踏み込んだ実務のご相談については、税理士など専門家へのご相談をおすすめしています。事業承継に特化した回については、佐々町商工会女性部様向けセミナーの登壇報告もあわせてご覧ください(エンディングノートと事業承継は、別々の話ではありません)。セミナーでお伝えしているのは、考えるきっかけと、情報を整理する視点までです。
■よくある質問
Q.エンディングノートとは何ですか。
A.財産や気持ちを家族に伝えるためのノートのことです。遺言書と違って法的な拘束力はなく、書式も書き直しも自由です。
Q.アンケートはどのように実施しましたか。
A.商工会の作成アンケートです。当日ご参加いただいた17名全員から無記名でご回答をいただき、回収率は100%でした。
Q.どのような年代の方が参加されましたか。
A.70代が65%と中心で、50代から80代以上まで幅広い年代にご参加いただきました。
Q.商工会や企業・団体でも、同じセミナーを依頼できますか。
A.はい。内容や時間は、対象となる年代や属性に合わせてカスタマイズしています。
Q.事業承継や相続の実務についても相談できますか。
A.一般的な知識と考え方の整理までお伝えしています。事業承継に特化した内容は、佐々町商工会女性部様向けセミナーの登壇報告をご覧ください。個別の相続・税務のご相談は、税理士など専門家へのご相談をおすすめしています。
場と魂の整理師 藤岡聖子として、また整理収納アドバイザー1級認定講師として、これまでのべ8,000人を超える方々に、エンディングノート・終活・片づけをテーマにお伝えしてきました。今回、このような機会をくださった佐々町商工会の皆様に、心より感謝申し上げます。
■セミナー・講演のご依頼について
「エンディングノートの書き方・活用方法」をテーマにしたセミナーを、商工会・企業・団体・地域のコミュニティ向けに行っています。
これまでのべ8,000人を超える方々を指導してきた経験と、ファイナンシャルプランナー・終活アドバイザーとしての知見をもとに、情報提供と考えるきっかけをお伝えします。個別の税務・法務のご相談は、税理士など専門家へのご相談をおすすめしています。
対象年代・時間に合わせたカスタマイズが可能です。ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。➡ お問い合わせ








