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〜企業研修にも広がる、エンディングノートの重要性〜

 

■「終わり」を考えることは、“いま”を豊かに生きる第一歩

「エンディングノート」という言葉を聞くと、
“死”を意識する、少し重たいものに感じる方も多いかもしれません。
しかし、実際にエンディングノートに向き合った人の多くはこう言います。

「書きながら、自分がこれからどう生きたいのかが見えてきた」

人生の最終章をどう迎えるかを考えることは、
「これからの生き方」を見つめ直すことでもあります。

 

 

 

■就活から“終活”へ——。今、企業研修で求められているテーマ

最近では「エンディングノートの書き方・活用方法」についての
企業研修のご依頼が増えています。

背景には、社員一人ひとりが
「自分の人生をどう設計し、どう引き継ぐか」を
主体的に考える時代になってきたことがあります。

特に経営者やリーダー層にとって、
「自分に何かあったとき、会社をどう守るのか」は
避けて通れない課題です。

後継者問題、相続、事業継続、資産の整理——
どれも“万が一”の前に、考えておくべきテーマ。
それを可視化するツールが、エンディングノートです。

 

 

■書くことは、“決める”こと。

決めることは、“生きる覚悟”をつくる。

エンディングノートとは、
「死後のことを書くノート」ではありません。

・延命治療を望むかどうか
・葬儀やお墓の希望
・大切な資産の引き継ぎ方
・誰にどんな想いを伝えたいか

こうした“最期の意思”を書き残すことはもちろん、
実はその前に――
「これからどう生きたいか」を考える時間を持つことが、
最大の目的なのです。

目標を持てば人生が動くように、
「終わり」を見据えることで、
いまという時間をより大切に使えるようになります。

 

 

■実際に起きている「困りごと」

「パソコンの中に資産管理データを入れていたが、
パスワードが分からず開けなかった」
「延命治療について家族と話し合っていなかったため、
家族が苦渋の決断を迫られた」

このような話は、決して珍しくありません。

もしもの時に備えて意思を残すことは、
“自分のため”だけでなく、
“残された人の心の負担を減らすため”でもあるのです。

 

 

■人生を「デザイン」する3つの構成

私がセミナーで活用しているのは、
NPO法人らしさの『らしさノート』。

  • ライフプラン(これからどう生きたいか)

  • 資産プラン(お金・モノの整理)

  • ラストプラン(終末期・相続・意思の伝達)

この3つを整理することで、
「自分らしい生き方」を形にしていくことができます。

受講者の方からは、
「家族と話すきっかけになった」「気持ちが軽くなった」
という声を多くいただいています。

 

 

■“その時”は、いつ訪れるかわからないから

私自身、身近な人が声を失い、
望まぬ延命措置を受ける姿を見たとき、
「本当にこれが本人の望みだったのか」と考えさせられました。

元気な今だからこそ、
自分の最終章を“自分で決める”。
それが、後悔のない人生をつくる第一歩です。

 

 

■企業研修における効果

エンディングノート研修は、
単なる「終活セミナー」ではありません。

社員の「ライフデザイン力」「リスク管理意識」を高め、
組織としての“持続可能な人づくり”にもつながります。

  • 社員のメンタルケア・キャリア形成の一環として

  • 経営層の事業承継リスク対策として

  • 定年後のライフプラン研修として

幅広い層に効果的なテーマとして、
今、多くの企業で導入が進んでいます。

 

 

自分の最終章は、誰かに委ねるものではありません。

自分で描き、納得のいく形で締めくくるものです。

「エンディングノートを書くこと」――
それは、自分を大切にし、家族を守るための“最初の一歩”です。

 

 

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