五島列島の宇久島商工会議所様からご依頼をいただきました。
エンディングノートの書き方・活用方法。
小値賀町でも好評だった講演です。
小値賀町では商工会議所の会員様でしたが、宇久島では一般の方もいらっしゃいました。
興味深くお聞きいただいたようで、最後には「こういう講演で言っていいのかわからないけれど、面白かった。」とご感想をいただきました。
楽しんでいただき、良かったです。
TVでもデジタル遺品について放映されていましたが、昔みたいに紙でチェックできるものだけではなくなりました。ネットバンク、ネット証券など通帳がないものは、家族や親族が探すのは、なかなかハードルが高いです。PCに資産の一覧表を作ってあるからと言われていて安心していたら、パスワードが掛かって開かないこともあります。事前に信頼のおける方に伝えて置く必要があります。
エンディングノートにはパスワードは書きません。書くのは、金融機関名、支店名、口座番号のみです。これが記載されていれば、家族は調べることができます。パスワードは別に保管するので分からなかったとしても、金融機関に死亡届をだせば手続きを取ってくれます。
難しいのは暗号資産かもしれません。聞いた話ですが、最近ちょこちょこ相続案件で出てきているようです。税率が高く、相続だと最大110%かかります。はじめ聞いた時、100%超えるってなに?と思ったのですが、含み益も入るそうです。死ぬ前に換金しておいた方が、家族にとっては良いかもしれません。現在の法律では、暗号資産だけ引き継がないということはできないので、不動産も一緒に手放すか、もしくは全部承認するかになっています。突然は死ねない時代ですね。取引所の扱い方、送金方法なども知っていないと、遺族では難しい場合もありそうです。
死んだあとの話を書きましたが、そもそもエンディングノートは死後のことを考えるよりも、今これからをどう生きていくか?を考えるためのものです。
これからどんなことをしたいのか?
子どもの頃したかったことは?今ならできるのでは?
もし施設に入るなら、どんな場所でどんなところ?食事の味(関西系、関東系)は?
その他介護状態になった時に、どうして欲しいのか
子どもが複数いるなら誰に面倒を見て欲しいのか(キーパーソンがいると介護しやすい)
それぞれの子供にたいする想いをつづる(争族にならないように)
等々、様々なことがあります。
考えるのが早すぎるということはありません。
災害も多々起きている現在ですから一度自分自身と向き合ってみるのもいいのではないでしょうか。