商工会議所からのご依頼が増えているエンディングノートの書き方・活用方法
藤岡が所属しているNPO法人らしさの「らしさノート」は、10年以上前からエンディングノートを広めている老舗中の老舗です。
ほんの数年前までファイナンシャルプランナーのみが所属しておりました。その頃この NPO を知り、エンディングノートが秀逸だったため会員となりました。現在はファイナンシャルプランナー以外の方も所属されています。
エンディングノートは一度書いたら終わりではなく、定期的に書き換えていくものです。
なぜなら財産も変わりますし、お葬式に呼びたい人も変わるかもしれません。何よりも身の回りの人への思いを綴る言葉が変わってくるからです。
相続争いをするのも、個人の思いが伝わらないことが大きいと思っています。
権利意識の強い子どもたち。親の面倒を見なくても権利だけ視聴する子も多々います。
親としてどちらの子供に多く残したいのか
お墓を守ってくれるのは誰なのか
面倒を見てもらった嫁には一切の相続権がなく、その恩に報いることも視野に入れる必要があるでしょう。
初めから相続争いをすると思うのであれば遺言書を書かなければなりません。しかし、エンディングノートに親の思いが書かれていれば、子供たちも考えます。結局親の愛情の分取り合戦だからです。
親の思いを知ることによって、そんな風に考えてくれてたんだと思えれば、争い事はしなくてすみます。
だからこそ、財産を書くことが目的ではなく、自分の思いを伝えることが大切であると思っていただければ、エンディングノートの役割は果たしたと言えるのではないでしょうか。
とはいえ、まだ元気にしているのにエンディングノートを書くのはと躊躇している方達も多いと思います。
ここからは自分の防災として考えていただきたいと思います。
昨今地震や停電など、思いもよらぬことが起きています。いつ何時自分が被害を受けるとも限りません。
防災リュックはお持ちでしょうか?
小さなリュックに何を詰め込むのかというのは、究極の整理収納なのです。
その中に私はらしさノートを入れています。
なぜなら情報の整理をされたものだからです。
らしさ ノートは A 4サイズの1mm 程度の薄さ ですので、それほど嵩張りません。
金融機関や保険関係も全て記載していますので、持ち出すことができれば自己証明にもなりますし、保険金もすぐおります。お子様がいる方には是非エンディングノートに記載をして欲しいものです。
高齢の方は、持病や薬なども記載することができます。
かかりつけの病院の情報も記載できます。
各種連絡先も全部書けますので、何かあった時には周りの方でも連絡を取ることができます。
普段の生活で役立つことといえば
認知症に陥ってる方が施設で暮らす場合、その人がどのような人生を送ってきたかがわかります。
その背景を知ることで大変介護がやりやすくなります。
また好きな食べ物や色などがわかるので、ご本人のQOL(Quality Of Life)を高めることもできます。
エンディングノートを書いて悪いことは何もないので、これからの人生を楽しむために、今までの人生を振り返り棚卸しをしていく。まだ実現できていない夢を追うことも今ならできます。
防災の準備をすることはとても大切ですが、準備が終わったらあとは人生を楽しむこと。
そうしていれば後悔はしないはずです。
がん患者さんの後悔してることの中に、「自分のやりたかったことをやらなかったこと」というのがあります。これはがん患者さんに限らないですよね。
災害が多く起きている現在、何が起きても今までの人生楽しかったと思えれば、不慮なことが起きたとしても納得して旅立てるのではないでしょうか。
そして、準備をしている人には、そのようなことは起こらないのです。