トップページ > コラム > テレワークを活かす、自宅の仕事場作りと、会社との連絡ルールを作る

新型コロナウィルスの感染が止まりません。

30分向かいあって食事しただけで、感染したという報告が上がっています。

ということは、時短で会社で過ごす。では社員の健康は保証出来ないということです。

東芝が、ほぼ全面で休止を発表しました。ほぼというのは、電車、エレベーター等の保守業務は続けるということです。それ以外は工場も含め休業です。

都内では、救急搬送の受け入れ先がないという状況が起きています。

 

米ハーバード公衆衛生大学院が14日に米科学誌サイエンス上で発表したところによると、米国民が対人接触を極力避けるよう求められている「ソーシャル・ディスタンシング」(社会的距離の確保)の対策は、再来年まで続ける必要があるかもしれないというものでした。

もちろんワクチン等が早くに作られれば、その期間は短くなるのですが、再来年という言葉に、正直驚きがあります。しかし、一旦収束したと言われている中国でも、第2波が起こっているのではないかと言われています。本当かどうかは分かりませんが、抗体を調べずに陰性としているという話も聞こえてきます。となれば、また流行してもおかしくないということです。

 

このような事態にならないようにするには、私たちが今出来ることは、テレワークで仕事をすることを進めるしかありません。

先日、オンライン研修のサポートをさせていただきましたが、工夫次第で受講者様の気づきもたくさんあるということが分かりました。仕事チーム以外の人とのコミュニケーションは、人断絶に近い状況の今、チーム内で起こっている悩み事についても話すことができる、いわば愚痴もいえる場というのが大切だと感じました。というのは、どこでも同じようなことが起きているからです。

 

ZOOMセミナー講師、サポート講師陣(トラブって、写真ですみません。)

 

自宅をオフィスのように快適な空間にするには?

 

簡易的なモノで済ませるか、長期を見据えて考えるかで変わってくると思います。

まずは、今、緊急避難的に考えて、仕事が少しでもストレスが減る環境を作るということから始めましょう。

家族がいる家庭で職場と同じように仕事をすることは、まず難しいという前提でお考え下さい。

人によって、家庭環境も家族構成も異なります。少しでも使えそうなことから着手してください。

 

一部屋でも開けることができるのであれば、そこを改造すればいいのです。しかし、それが出来ない2LDK、共働き、子供1人、となると厳しいものがあります。

3LDKであれば、寝室以外に一部屋ありますので、そこを仕事場にしていくことができます。子供部屋もそのままでOKですね。まずはここから考えましょう。

 

衣裳部屋や物置と化している部屋は、整理をします。1年以上使っていないモノは廃棄処分を検討します。1年に一度も使われたことがないモノは、基本的に要らないモノです。日本は四季があるので、1年使っていなければ、ほぼ何年持っていても使いません。

 

いつか、どこかで使う。これは無いと考えましょう。確かここにあったはず・・・と探しているモノも、本当に必要ですか?という問いを自分に投げかけてください。以前のブログで、社長が名刺を全部処分したけれど、全く問題なかった!という話をしました。無ければ無いで済んでしまうものは、あなたにとって不必要なモノです。

 

 

テレワークを企業で取り組んでいる場合は、PCは会社から支給されていると思います。セキュリティー上、個人のPCは使えないからです。現在PCが大変売れているというのも、テレワークを進めている企業が多いからだと思います。中小企業も、経費がかかるとはいえ、少しづつ移行していく必要があるでしょう。社会がその方向に向かいますし、ウィルスの収束はいつになるか分からないからです。BCP(事業継続計画)を作るのに、必要な観点の一つになるでしょう。

 

 

家庭改造に戻ります。

デスクがあれば、その場所を最適化していきましょう。目の前には、PCのみ。余計なモノは置かない。子供のデスクみたいに、棚があっていろんなものが置けるというのは、意識が散ってしまう典型的な集中力欠如へまっしぐら。壁にペタペタ貼るのもご法度!

 

あるといいのは、緑。観葉植物や絵画でもOKです。PCを扱っていると、どうしても目が疲労します。その癒しには、グリーンは有効です。また、植物には、電磁波を和らげる効果があります。5Gがこれから広がっていきますが、ますます健康を害する人が増えていくことと思います。PCは無線より有線の方が良いと言われています。接続感度というだけでなく、健康に良いのです。

それでなくても電子レンジを筆頭に家電製品が増えていますので、リビングダイニングには、グリーンを置いておきたいですね。

できれば電磁波カットするものを使うと、頭のノイズも減って、仕事の効率もアップすると言われているお医者様もいます。電磁波をなくしただけで、子供のアトピーが治った事例もあるそうです。敏感な方は、試してみる価値があります。

 

 

お子様がいるご家庭では、リビングにしか作れないワークスペースを、どうやって子供に認識させるかが大事になるでしょう。パーテーションを使ってみてはいかがでしょうか。

「これを広げている時は、お仕事中だから、遊ぶことができないよ。」と伝えておく。4歳くらいからは理解できるのではないでしょうか。ただし、籠るのではなく、ポモドーロ法を用いて、25分仕事をしたら5分休憩。休憩時に子供に声掛け。

5分じゃ終わらないよ!と言われるでしょうが、自分の効率アップにも気分転換として子供を使っちゃうくらいに考えましょう。パーテーションは、足がしっかりしたモノを選んでください。玄関の置物的なパーテーションは、子供が押せば倒れてしまうので危険です。パーテーションは、半透明で親がいることが分かるモノを選びます。

 

 

異空間を作ることで、自分も集中できますし、子供にもアピールすることが可能となります。あとは日々の習慣なので、毎日子供に言い聞かせること。21日間(習慣が身に付くのにかかる日数です)言い続けること。怒らない事。これくらいしていると、ある程度の効果が出てくるのではと思います。テレワークは、すぐに終わるわけではないと考えておきましょう。後になればなるほど、効果を実感できるようになります。

 

 

夫婦共にテレワーク。これが結構大変ですね。ワークスペースの奪い合い、電話をする時間、web会議の時間。それぞれの事情があるので、なかなかお互いに譲れないこともあるかもしれません。ここはお互いの時間をスケジュールしていくしかないでしょう。会社には、この時間は連絡はとれないという事前の連絡を入れておくことが肝心です。

 

メールやチャットがきたら、すぐ返すなんてことを考えてはいけません。そんなことをしたら、自分の時間は取れません。会社のチームで話し合っておくことをお勧めします。一度中断した集中力を元に戻すには、23分かかるのです。せっかく子供が大人しくしているのに、会社からのメールや電話で仕事効率が落ちてしまうのは避けたいものです。スマホの通知もOFFにしておくことをお勧めします。ついスマホに手が伸びるのを避けるためです。

目にしたのに、見ないでいると言うのは無理だから、抵抗するのを止めなさい!と言っているのは、人間の習性を知っている製作者です。

 

 

以外に忘れがちなのは、椅子です。いい椅子は、長時間座っていても疲れません。ノートPCは、どうしても目線が下になりますので、肩や首が凝ることになりがちです。そんな中、椅子の背もたれに余裕があり、背筋を伸ばせるくらいのリクライニングが出来るものがいいでしょう。背もたれは、高いものの方が良いです。気を付けなければならないのが、キャスターです。

ここはSSADオフィスマーケット研究会代表(オフィスチェッカー開発者)の平松が得意な分野ですが、床に合わせて変えることが重要です。固い床には、ゴム製の柔らかいキャスター、絨毯などの柔らかい床には、固いキャスターがいいのです。ある程度名の知れたメーカーの椅子は、やはり壊れにくく、疲れにくい仕様となっているとのことです。デスクはダイニングテーブルでも、椅子にはこだわった方が健康には良いようです。ガス昇降がついているものが、それに当たりますので、チェックしてみてください。

 

 

リフォームしようかな?

そんな方は、ワークスペースをクローゼットにとるという方法もあります。

 

(小田急相模原リビオタワーレジデンス)

 

目の前がガラスで、リビングが見えるようだと、小さな子がいても目が行き届きますね。

子供が段ボールデスクを近くに持ち込んで、足元でお絵かきをしても、いい関係性ができるのではないでしょうか。

 

 

できないことにフォーカスするのではなく、どうしたらいい環境を作れるだろうか?

この問いを、ぜひご自身にしてみてください。

きっと我が家独自のアイディアが出てくると思います。

 

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