トップページ > ブログ > 中小企業の経営者が、講座で気がついたこと とは。

 

オフィス環境診断士2級講座を開催しました。

1日の学びを確認するテスト中は、皆さん真剣です。

 

 

経営者となると、他からのフィードバックを得る機会が減ります。コンサルタントを雇っていれば別でしょうが、そこまで規模が大きくない会社では、常に自分がトップです。

社員への指示の仕方や対応は、自分では普通だと思っていても、他者との対話の進め方に普段のクセが表れます。

経営者だけでなく、社員であっても同じで、普段会議でどのような態度をとっているかが見えます。それはどんなところで現れるかというと、チームで解決策を出さなければならないワークが鍵となります。

 

 

・リーダー的な役割を担うかどうか

・他者の意見を吸い上げることができるかどうか

・少数意見にも耳を傾けるかどうか

・自分の意見を提供できるかどうか

・自分の意見を押し付けていないかどうか

 

 

整理整頓に関係ないように思われるかもしれませんが、整理整頓プロジェクトをする際には、コミュニケーションは必須なのです。

 

色々な考えを持った人が集まっている企業体。

すべての人に整理整頓の基本的な考え方が浸透するかどうかは、どのように経営者や5S担当者が、他者にアプローチできるかで、成功するのか中途半端で終わるかが決定するといっても過言ではないでしょう。

大手企業でも上手くいかないところは、5S担当部署が営業などにその重要性を伝えられていないところが大きいのです。

整理という言葉一つをとっても、人の定義は異なります。そこを統一せずに始めても、最初の方向が違うわけですから上手くいくはずがありません。そのために、コンサルティングの際には全員参加のセミナーを開催するところから始めます。

 

 

オフィス環境診断士講座にご参加された経営者様が言われたのは、

自分は社員の意見をキチンと聞いていなかったかもしれない。常に自分がしなければならない!という意識があり、社員ができないことを自分が代わって仕事をすることも多々ある。本来は、その時間を取引先の支援に当てたいのですが。。。

 

どうすれば変わるのでしょうか。

 

導き出されたのは、「これやって!」ではなく、業務のフローをキチンと作る事。

それを社員に理解させて、時間配分と優先順位を自分で考えられるように指導すること。

 

 

社員を育てるのも、経営者の仕事です。

現在は、事業承継に問題を抱えている企業が増えています。経営者が60代70代になってから、これから先どうしよう?では遅いのです。40代後半から考えていく必要があると言われています。しかし、仕事ざかりの40~50代に、自分が引退した後を考えるというのは、なかなかできるものではありません。しかし、そこを見ていないと将来、社員を露頭に迷わすことにもなりかねません。

優秀な中小企業が廃業していったり、M&Aされていくのは「もったいない」なと思います。

 

講座では、整理整頓に関係ないような課題が見つかっていくのが面白いところです。

気がついたことは、その場でお伝えしています。

 

 

次回のオフィス環境診断士2級講座は

1月24日 (金)横浜 あざみ野 9:30~16:45