トップページ > コラム > セキュリティは、どこまで必要なのか。間違った個人情報管理。

8月17日に、オフィス環境診断士1級講座を開講しました。

ご参加者様、企業での5Sを担当されていたり、デザイナーで企業様のお引越しのレイアウトなどを担当されていた方たちでした。

 

 

デザイン事務所の方が、企業様のお引越しの手伝いをされるというのは、最近増えているようです。

特に東京が顕著で、スターバックスのような雰囲気の事務所にしたい!など、仕事環境重視の企業が増えています。

それだけ環境が、仕事へ影響するということでしょう。心地よい環境で過ごせるということが、いかに効率的なのかが分かってきたからです。

 

 

なぜスタバで、皆さんが仕事をしているかというと、

・どこでも仕事ができるネット環境が整ったこと

・PC一つで、お得意様からお得意様へと、自社に戻らなくても仕事ができるようになったこと(資料が手元にある)

・移動時間に費やす無駄な時間を減らして、効率アップができ、残業を減らすことが出来る(働き方改革)

 

 

その分、セキュリティについては、問題があります。

どこでもアクセスできるネット環境は、下手をすれば誰でも侵入できてしまうことにもつながりかねません。

そのため、2段階認証など取り入れている企業が増えていることと思います。

 

 

保険会社では、声紋認証を取り入れ始めました。これは顧客向けのサービスです。

お年を召した顧客が、保険証書番号が分からないということも、多分にあるのだと思います。

また、他人が保険金をだまし取ることの防衛になるかもしれません。

ただ、認知症の場合は、逆手に取られる可能性もあるでしょう。銀行でも、本人がキャッシュカードで下すわけですから、保険金も同じことが可能となります。

保険会社としては、本人が言ったのだからという言い訳に使われるのでしょうね。そこは、きちんと対応をしてもらいたいものです。

 

 

我が家が保険証書の見直しをしたのも、第2連絡先を親にしていたのですが、高齢になったので認知症の可能性が出てきたからです。

認知に問題がある人を連絡先にしていては、不具合が起きます。

 

 

声紋認証も、すべてに有効かというと、疑問が生じます。病などで声が変わるということも考えられますし、義父は喉に穴を開けたために話せなくなりました。

例外はいつもあるわけで、そこをどうしていくのかは運営の問題になるのでしょう。

ただ、運営の仕方によっては、大きな問題も起きてきます。それは私自身、誕生日の変更をしたことで、金融機関で大きな違いを感じました。

 

家庭裁判所で正式に認められて誕生日を変更したのですが、そもそも誕生日を変えるという事態を知らない人が上司にいると、そこでシャットアウトです。

公式書類(免許証、パスポートなど)が変更になっているにも関わらず、会社の規定で出来ないというものです。おかしな話だと思っていますが、その対応で、その企業が分かります。

小さな金融機関ほど融通がききません。経験値の問題だと思いますが、大手通販会社の銀行もダメでした。そのため、全部解約をしました。ポイントも捨てました。再度の契約で正式な生年月日にしましたが、クレジットカードは通りませんでした。失礼な話だと、私的には思っています。今でもやり取りの不愉快さはあります。

 

本人かどうか、それは書類の提出を求めればいいだけのことです。新旧の生年月日が載った住民票もあります。(その当時であって、今は新しい生年月日しか記載はありません。)

ようは、面倒なもの、怪しいものには関わりたくないというだけだと思います。それが正規なものであっても、一個人のことなど知ったことではないということでしょうね。

しかし、一つこういう対応をするということは、他も同じ対応をしているということです。大きな企業になれば、小さい企業は黙っているしかない。下請けさんは、大変な思いを抱えていないのかなと思ってしまいます。

 

個人情報は、その個人に帰します。その個人が伝えている情報が変更されないということは、個人を軽視しているということです。

たとえ手間がかかっても、本来の情報に戻すべきだと思いますが、いかがでしょうか。

その個人の情報だからこそ、勝手に流用するのはいけないということで、リクルートが学生に謝罪をしたということになるのです。

 

個人情報の管理が厳格にされて、流出しないということは大事ですが、そもそもの運用に間違いがあったら意味がないですね。

皆さんの顧客情報は、どのように管理をされていますか?