食事を取ろうとして、どこを見るかというと、
入口の見た目(清潔さ)
メニュー
入りやすさ(動線)
ここが大半を占めると思います。
入りやすさ、顧客の動線は、
衣類や雑貨のショップも同じで
以前TVで、どこにディスプレー棚を置くと
お客様が店内に入ってくれるかという実験をしていたのを思い出します。
ショップは、何方向かから入店できるため、動線が大切になります。
飲食店は、一方向に入るところが多いですね。
その入り口のところに、材料が置かれていたことがあります。
店名をブログでは書いていますが、こちらでは省きます。
お昼14時過ぎ、遅めのランチを取るために入ったのですが、
忙しかったお昼の名残でしょうか。
届いた材料が店舗の入口、看板の後ろに隠れていました。
たまたま仕事先で寄ったお店なので、いつもどこに置かれているのかはわかりません。
チェーン店なので、他の店舗では見たことがありません。
なので、たぶん一時置きをしたのだと思います。
14時過ぎは、来店客も減っていていて、席も半分以上空いていました。
そんな中で思ったことを綴っています。
看板の裏で、入店時には見えません。
見栄えは悪くなっていません。
しかし、入ると見える材料の山。
これってどうでしょう?
いくら台の上に乗っているとはいえ、
衛生面は?
お客様の動線は?
混雑時であれば、通れないのですから、邪魔以外の何物でもありません。
手が空いてきた時間に、そこが放置されているのは問題だと思いました。
なぜ放置されたのか?
たぶんですが、厨房からも見えない死角になっているのです。
でも、客席からは丸見え。
ここは意識の問題でしょう。
日々忙しくしていると、顧客目線が抜け落ちていることがあるのでしょうね。
お料理は美味しかっただけに、残念です。
どこにでもありそうな事例ですが、
整理・整頓は、無意識にできるようになって初めて効果を発揮します。
その前段階は、意識的に頭の中に上がるような工夫をする必要があります。
いつも14時ごろにお店が落ち着くことが多いのであれば、タイマーを掛けておくとか、
忘れないように厨房にメモを貼っておくとかする必要があるでしょう。
五感に訴えかける仕組み作りをすることで、従業員全員が「気づく」ことが可能になります。
ある飲食店では、給仕する出入り口に暖簾が掛かっていました。
普段であれば下がっているのでしょうが、
忙しかったのか、暖簾が避けてありました。
厨房は丸見えです。
そこにあったのが、ゴミ箱。
けっして綺麗な状態ではありません。
食べる前に見たくなかったと、入ったことさえ後悔するような状態です。
元々、客から見える場所にゴミ箱を設置しなくてはならないような作りに問題があります。
たまたま置いたのであれば、意識が低いとしかいいようがありません。
トイレ掃除は、そのお店がどの程度なのかを見るのによく使われる指標ですが、トイレに行かなくても分かってしまうのは、お客のほぼ全員が目にしていることかもしれないのです。
これは大きいのではないでしょうか。
普段なにげなくしていることが、売り上げを左右しているのかもしれません。
気になった店主様は、顧客目線の先に何が見えているのか、一度検証をしてみてはいかがでしょうか。
売り上げも変わると思いますよ。
お客様は、けっこう見ているのですから。
今度、あるショールームのバックヤードをチェックさせていただくことになりました。
意識の高い企業様は、自らチェックをかかしません。
そこが伸びる企業かどうかの分かれ目かもしれないと、改めて思う事例でした。