トップページ > コラム > 間取りプランナーという考え方

間取りプランナーという資格を取りました。

昨日2級を受講し、3月には1級を取ります。

 

間取りというと、住宅設計にはかかせないものですが、

建築士さんは、いかに住む人が心地よい、使い勝手のよい家にするのか?

ということは、学ばないそうです。(ある1級建築士さんの談)

 

構造計算など、建物としての強度は問われるけれど、カビが発生しても法的に問われることはない。

 

 

ちょっと衝撃!?

 

 

建築法等学ぶので、頭はそれだけで一杯なのだそうです。

そのため、施主の暮らしには無頓着で、「こんな感じでいいんじゃない?」

となるらしい。

「使いやすい、住みやすい家を考えているわけではない。」(過激!?)

現建築士が言うのだから、間違いないのでしょうね。

ちゃんと考えている建築士さんも勿論いると思いますが、それが施主の暮らしに合っているかというと違うということのようです。建てた家に満足できていない人が86%だといいます。実際、ネットで後悔していることに、間取りが2位になっていました。ということは、施主の多くが、自分に合った間取りを提供してもらっていないということです。

 

言われてみれば、確かに姉歯元1級建築士は犯罪者として法的に裁かれましたが、

新築住宅にカビが生えたからと言って、法的に罰せられたという話は聞かないですね。

新築途中でカビたとしても、修復すればいいことになっています。(瑕疵担保責任)

施主は、嫌だからと引き取り拒否はできない。となっています。

違約金を払えば契約解除できるけれど。。。

何も、好きで契約を解除するわけではない。一生に一度の大きな買い物だからこそ、夢をもって建てているのにね。

 

間取りプランナー

 

そういえば、知人の新築祝いで見た家は、2階と1階の通し柱がずれていました。

20代の素人が見ても分かるくらい、カクッてズレていたのです。

「もう直らないんだって。。。」

泣くに泣けない。

構造にも関係があるのではないだろうかと思いましたが、引き渡されてしまっていたのです。

 

 

小さな工務店の話ではありません。名の通ったハウスメーカーです。

こんなことがまかり通っていた業界。かなりの年数が経っていますが、今はどの程度変わっているのでしょうか。

そうそう、カビが生えるハウスメーカーっていうのもあるらしいです。家を建てる前に、しっかり口コミなどチェックしておいた方がよさそうですよ。知っているハウスメーカーだからというのは、避けておきたいですね。新築満足度を見ても、ここは出てきません。さすがに新築からカビだらけというのは、そうそうないですからね。数年たってからのレスを探してみるといいと思います。

 

 

※1級建築士さんの反論もお伝えしておきます。

ほとんどの1級建築士は、勉強しています。

とのことでした。

後で、もう少し記載しますね。

元々は、勉強されているものと思っていたので、少しホッとしました。

 

 

さて、間取りに戻りますが、

住む人にとって、間取りは生活に大きな影響を与えます。

毎日暮らすのですから、ストレスがかからない仕様がいいわけです。

このくらい大丈夫。。。

そう思っていても、数十年先を考えてみると、足腰が弱くなり、膝に痛みが出たり、身体が動きづらくなった時に、どれだけ負荷がかからない住宅であるか?ここは大きいのです。

単純な分かりやすい例でいうと、車いすになった時に、その廊下で通れますか?回転できますか?(間取りプランナー2級では出てきていないです。)

 

 

子供が大きくなった時に、その部屋はどう使いますか?

子供はいつまでも小さくありません。

親はずっと今の生活が続くような気がして子供部屋を考えますが、

実は夫婦二人の生活の方が、何倍も長いわけです。

リフォームできれば問題ありませんが、今の日本の経済状態でいくと、リフォームができるかどうかも分からないですよね。一番確実なのは、将来の生活設計も見通して間取りを考えるということだと思います。

ここは、たぶん1級の内容だろうな~。

 

 

今まで家の中だけを考えていましたが、外回りも重要だということが分かりました。

駐車場の位置により、ストレスのかかり具合が違います。

車を入れる方向もありますね。それにより、危険度が違ってくる。

田舎の広い土地に止めるのならいざ知らず、都会の限られた敷地で駐車場と家の間取りの優先順位は変わってきます。でも事故を起こしやすいと分かっていたら、他の選択肢があるかもしれません。

 

住む人にとって快適な場所というのもあります。

ここは風水で見れるので、なぜ夫がリビングでなく寝室でTVを見るのか?という疑問が解けた奥様もいらっしゃいました。自分を嫌いなわけではない。そう解っただけで優しくなれるものです。(笑)

 

長くなってしまいましたので、これくらいで打ち止めにします。

 

一般社団法人 日本間取協会