トップページ > コラム > プロの住宅提案と施主の希望

先日、整理整頓の社員研修をさせていただきました。

不動産関係の顧客対応をされている方が対象でしたが、

以外と整理収納が得意という方はいないものです。

 

住宅関連で顧客対応をされている方はお分かりだと思いますが、

顧客の要望を、いかに聞き取るか?が大切です。

整理収納アドバイザー1級予備講座でもお話ししています。

 

その聞き取り方によって、施主にとっての『いい家ができるかどうか!』が決まります。

 

ただ顧客の言うなりに作っても、いいものは出来ません。

頼む側(施主)も、プロだからとお任せしてしまうと、

自分が描いていたものと異なってしまいます。

 

 

施主は、ぜひ自分の主張はしつつ

プロの意見を求めてください。

自分の意見を通して、

住んでから後悔するのは

一番避けたいパターンだと思います。

 

 

プロは、プロだという気概をもって

どんな暮らしが、その人に合っているのか?

を見定めてほしいと思っています。

 

要望を聞き入れればいいという訳ではありません。

結果的に、いい家ができればいいのです。

そこには、施主が気が付かない部分のフォローが

必ずあるはずです。

 

 

 

確かに言った通り、たくさんの収納を作った。

しかし、実際に引っ越してみると、その入れ物(収納)にあうモノがない。

結局使いずらいだけの物置になってしまった。

 

靴をたくさん収納したい。

夫と息子、妻と娘

男女で入れ場所を分けた。

でも、たたきを歩かないと、その場所に靴を取りに行けない。

 

 

なんの為の収納?

へんな収納が作られていく。

 

なぜ?

 

プロがプロの目を使っていないから。

 

プロは、施主に言われるままに作ってはならない。

頼む施主側も、自分に意見をしてくれるくらいのプロに頼むべきだと思う。

不安なら、工務店だけでなく、そこに収納のプロを頼むと

合理的かつ使い勝手の良い設計と収納を提案してもらえるはずです。

 

出来たものに収納を依頼するよりも

できる前にどんな収納が自分には最適なのか!

そこを知ることが大切なのです。